インフルエンザワクチンの副作用はある?効果は?気になる疑問について
こんにちは。インフルエンザワクチン接種のため毎日たくさんの方にご来院いただいております。
よくいただく質問を Q&A 形式でまとめましたのでご参考にして下さい。
卵アレルギーですが大丈夫ですか?
鶏卵で培養して作っているワクチンですが、高度な精製で卵の成分はごく微量のため、卵アレルギーの方でも接種は問題ないと言われています。以前に接種して体調不良になった方やアナフィラキーショックを起こすほど重篤なアレルギーの方は接種を控えた方が良いので必ずご相談下さい。その場合は、同居ご家族や学校・職場でインフルエンザが流行って濃厚接触があった時に、すぐ抗インフルエンザ薬を予防的に投与する方法をお勧めします。
妊娠中でもワクチン接種はできますか?
接種可能です。妊娠中は免疫力が下がるのでインフルエンザにかかってしまいやすく、また重症化しやすいとも言われていますので早めの接種をお勧め致します。
インフルエンザワクチンの副作用は?
接種箇所の赤み、腫れ、痒みなどが一番多い副作用ですが、発熱、頭痛、下痢、倦怠感といったアレルギー症状が出ることもあります。通常数時間でおさまりますが、2~3日たっても続くようならご受診下さい。
何型に効くワクチンですか?
今年のワクチンは4価ワクチンといってA型2種、B型2種のワクチンです。
WHOが推奨する株の中から、国立感染症研究所と厚労省で検討し型が決まります。国内で生産されたワクチンです。
A/Guangdong-Maonan (広東-茂南) /SWL1536 /2019 (CNIC-1909)(H1N1)
A/HongKong (香港) /2671/2019 (NIB-121)(H3N2)
B/Phuket (プーケット) /3073/2013 (山形系統)
B/Victoria (ビクトリア) /705/2018(BVR-11)(ビクトリア系統)
入浴はしても良いですか?
入浴は全く問題ありません。ごしごしこすったりしないようにだけお気をつけください。
高齢者優先で、若い人は接種しなくても良い?
高齢者の方は外出を控えている方が多く、生活にも気を付けて過ごされています。学校や会社で流行したものを家庭内に持ち込むことがリスクなので、一番外出の多いビジネスパーソンへの接種も必要です。当院では田町・三田エリアの企業様への出張接種も行っております。企業様インフルエンザワクチンお問合せフォームからご相談下さい。
どのくらいの期間効果がありますか?
2~3週間で効果が出始め、5か月間有効とされています。毎年流行する12月から3月までに効果が出るよう、遅くても12月初旬までには接種しておくことをお勧めします。
いかがでしたでしょうか。ワクチンを接種していても稀にインフルエンザにかかってしまうこともありますが、軽く済むことがほとんどです。
感染予防には引き続き注意してお過ごしください。
監修:
菰池 信彦
専門分野:
内科・消化器内科・肝臓内科・便秘外来・内視鏡検査
資格:
医学博士(東京慈恵会医科大学)
日本内科学会 認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化管学会 指導医
日本肝臓学会 専門医
日本ヘリコバクターピロリ学会 感染症認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本カプセル内視鏡学会 認定医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医
厚生労働省緩和ケア研修修了