今回、新型コロナウイルスの感染確認者の数が急激に上昇している状況では、感染者の年齢層が上がっている
といわれています。
ホスピタルケア白金高輪では、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)発生を防ぐ対策は、
『やりすぎか』と思うくらい行った方がよく、やるべきかどうか迷う対策は実施すべきと
考えています。
現在、感染状況が「無症状の人からでも感染する。リスクをゼロにするのは難しい」というステージにあり、
施設の体制も万が一感染者が出た場合にも対応できるような体制を整えています。
「常に先手の対策を打つことが大切」と考え、厚生労働省の指針を参考に作った対応マニュアルに基づき、
以下の対策を行っています。
✿ 施設では触れる場所の定時の消毒、全てのスタッフには日常的手洗い、衛生的手洗いを行い手指衛生の
徹底をしています。各居室訪問の際には、マスクはとディスポ(使い捨て手袋)を着け、「1ケア1手洗い」
を原則に居室毎で完結しています。
休憩室は原則1人で使用し、更衣室の利用も最大2人までに制限し、「会話は短く」
「会食は自粛しましょう」等など行動制限も行っています。
スタッフは毎日緊張の連続ですが、介護施設で働いている自覚を持ち、不断の感染予防に全力を尽く
しています。
✿ ケア体制では、感染者が出た場合に備え、スタッフを各階ごとに立ち入りを制限する
「極力の同一フロア対応」を試験的におこない動きをシミュレーションしました。
✿ その他に入居者の外出や家族との面会、外部来訪者の制限などの対策も行っています。
✿ 感染対策と入居者様のADLの維持をどう両立するかも課題になります。
自粛生活で入居者様が居室に閉じこもりがちになり、歩行など日常生活動作(ADL)の低下による
健康への影響を危惧し、短い時間での近隣の散歩、体操、イベントなども工夫し共有スペースを
時間差で使えるようにしています。気持ちと身体をリフレッシュできるようにしています。
✿ 実践的に感染防止に関する介護技術向上の研修も日々行っています。
✿ 感染予防品は充足させ、スタッフが不安を感じること無く、入居者様に笑顔と安心感をお届けできる
ようにしています。
今後の施設の取り組みとして、「自分も感染するかもしれない」とストレスを抱えながら働いている
スタッフの心のケアは、活動報告振り返りが出来る環境づくり、定期的な面談を実施、ねぎらいや承認の言葉かけ、
厚生労働省設置のメンタルヘルス相談窓口の活用を考えています