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ガミースマイルの症状があり、コンプレックスを感じている方もいるのではないでしょうか。
ガミースマイル治療では、歯冠長延長術、セラミック矯正などさまざまな治療法があります。
では、ガミースマイル治療のダウンタイムや原因別の治療法には、どのようなものがあるのでしょうか。
本記事では、ガミースマイル治療のダウンタイムについて以下の点を中心にご紹介します。
- ガミースマイルの原因別の治療法とは
- ガミースマイル治療のダウンタイムとは
- ガミースマイル治療のクリニックの選び方
ガミースマイル治療のダウンタイムについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
ガミースマイルとはなにか
ガミースマイルとは、笑ったときに歯ぐきが3mm以上露出している状態です。
軽いガミースマイルは、歯ぐきの露出が25%未満、中等度は約50%、重度は50%～100%以上になることがあります。
ガミースマイルはチャームポイントとされることもありますが、本人がコンプレックスを持っていることも珍しくありません。
笑うと歯ぐきが目立ちやすくなったり、笑うことに抵抗があったりする方も多く、笑うときに口元を手で覆う癖がつく方もいます。
笑ったときに歯ぐきが3mm以上露出していると、相手に違和感を与えたり、対人関係に支障をきたしたりしやすくなる可能性があります。
ガミースマイルの原因によって変わる治療方法について
患者さんのガミースマイルの原因を正確に分析し、適切な治療をすることで効果が期待できます。
ガミースマイルの原因を大きく以下の3つに分類し、それぞれの治療法をご紹介いたします。
歯の長さが原因の場合
歯の長さが原因の場合は、歯冠長延長術とセラミック矯正によりガミースマイルの症状を改善する効果が期待できます。
歯が短い場合や歯ぐきで覆われている面積が大きい場合、どうしても歯ぐきが見えてしまいます。
歯と歯ぐきの境目が下の方の位置になり、ガミースマイルになってしまいます。
「歯冠長延長術」
歯冠長延長術とは、歯の頭の部分である歯冠をより見えるようにする手術法です。
歯ぐきを切除し、骨の形を整えます。
軽度から中等度のガミースマイルの場合に一般的に用いられる手術とされています。
歯冠長延長術は、歯ぐきの高さをミリ単位で調整でき、再度施術する必要がなく、痛みや腫れが少ない傾向にあります。
また、歯と歯ぐきの境目を切開するため、傷跡が残らないとされています。
歯の長さがわずか数ミリ変わるだけで、見た目が大きく変わる見込みがあります。
歯冠長延長術は以下のメリットがあります。
- 短時間で治療可能
- 再手術が必要ない
- 術後の痛みや腫れはほとんどない
歯冠長延長術は歯ぐきと骨を調整する施術であるため、短時間で治療が完了し、後戻りも起こりにくい施術とされています。
セラミック矯正を併用することで、理想的な口の形を長期間維持できる可能性があります。
歯冠長延長術には、手術後に腫れることがあります。
歯冠長延長術は施術後、約1週間のダウンタイムが必要とされています。
歯冠長延長術は、歯の見える範囲が狭い、歯が小さいなどの理由で歯ぐきが見えてしまう場合に主に行われる治療法です。
また、さまざまな治療法との併用もできます。
たとえば、セラミック矯正と組み合わせた場合、歯冠長延長術では歯ぐきを切除して歯を大きく（正常な長さに）見せる効果が期待できます。
しかし、元の歯が小さすぎる場合は、セラミック矯正で歯の大きさを変えることで見え方が大きく変わります。
「セラミック矯正」
ガミースマイルは、歯そのものが短いのではなく、歯ぐきが長いために歯が短く見えることがあります。
また、生まれつき歯が小さい「矮小歯（わいしょうし）」のように、歯そのものが短い場合もあります。
治療方法としては、小さい歯をセラミック矯正で正常なサイズに変更し、同時に歯冠長延長術で歯ぐきを持ち上げる併用治療があります。
セラミック矯正のメリットは
- 短い治療時間である
- 歯の色、形、歯並びを同時に改善できる
- 仮歯を使用するため、治療中に見栄えが悪くならない
- 後戻りが起こりにくい
などがあります。
セラミック矯正のデメリットは
- 歯を剃る必要がある
- 場合によっては、神経の治療を行う
- 定期的なメンテナンスが重要
などがあります。
セラミック矯正はいわゆる「矯正治療」とは異なり、歯を移動させる治療ではありません。
複数の歯にセラミックの人工歯を装着することで、歯並びの改善効果が期待できます。
セラミック矯正のメリットは、歯並びを整えるだけでなく、歯の形や色、大きさを矯正し、美しい歯並び・口元になれるといわれています。
唇に問題がある場合
歯や歯ぐきの状態が正常であっても、笑ったときに上唇が上がりすぎるとガミースマイルのような症状があらわれることがあります。
主な原因は、上唇が短い、上唇を上げる筋肉が発達しすぎているなどが考えられます。
唇に問題がある場合、ボトックス治療と粘膜切除術を行うことで改善効果が期待できます。
以下で、ボトックス注射と上唇粘膜切除術についてみていきましょう。
「ボトックス注射」
ボトックス注射によるガミースマイル治療は、上唇の筋肉が過度に収縮している場合に効果的です。
上唇挙筋の近くに注射すると、筋肉の働きを抑えられるとされています。
笑ったり、話したりしても上唇が上がりすぎないため、歯ぐきが目立ちにくくなります。
ガミースマイルの症状を根本的に改善したい方には、ほかの治療法がおすすめです。
ボトックス注射のメリットとデメリットには以下のようなことがあります。
メリット
- ガミースマイル治療への抵抗感が少ない
- 安い治療費である
- 心身への負担が少ない
デメリットは、効果は半年間ほどとされていることです。
ボトックス注射は上唇を持ち上げる筋肉の働きを抑えることで、ガミースマイルの症状を緩和するとされています。
上唇を持ち上げる筋肉が発達し、ガミースマイルになってしまった方に効果的な治療法です。
しかし、骨格そのものに問題がある場合や歯ぐき、歯の大きさに問題がある場合は、ボトックス注射はあまり効果がない場合があります。
ガミースマイルの原因を特定するには、ガミースマイル専門病院での検査がおすすめです。
ボトックス注射を検討中の方は、ボトックス注射をすると判断するのではなく、歯科医院で相談し、自分に合った治療方法をみつけましょう。
「上唇粘膜切除術」
上唇粘膜切除術は、ガミースマイルの原因が筋肉の異常である場合に適しています。
上唇挙筋群の発達が良いために上唇と小鼻を引き上げられる場合があります。
そのため、上唇が過剰に引き上げられることで、ガミースマイルの症状があらわれているとされています。
また、上唇粘膜切除術は「LIP」と呼ばれています。
LIPを行うと、上唇の可動域が制限されるといわれています。
上唇粘膜切除術のメリットには、以下のようなことがあります。
- 1回の施術で症状の改善効果が期待できる
- 60分ほどの施術で完了
- スマイルラインも左右対称なる見込みがある
上唇粘膜切除術は、約60分ほどかかる手術を一度行うことで、ガミースマイルの症状を改善することが期待できます。
筋肉だけでなく、歯並びや顎骨に異常がある場合は、ほかの治療を併用することもあります。
上唇粘膜切除術のデメリットには、以下のようなことがあります。
- 手術後に腫れることがある
- 後戻りする場合がある
上唇粘膜切除術のデメリットとして述べたように、上唇粘膜切除術は後戻りする場合がある治療です。
そのため、後戻りしてしまったり、笑うと傷口が見えてしまったりなどのリスクが起こる可能性があります。
しかし、上唇粘膜切除術は繰り返し行う治療ではなく、1回のみの治療となります。
そのため、上唇粘膜切除を検討される場合は、後戻りのリスクを抑えた治療ができるクリニックを選ぶことが重要です。
傷口が見えるなどのトラブルを避けるためにも、適切な粘膜切除量と位置を決定することが大切です。
歯の位置が問題の場合
前歯が下がっていると、笑ったときに歯ぐきが目立つことがあります。
歯や歯ぐきの長さに異常がないため、矯正治療によりガミースマイルの症状を改善する効果が期待できます。
ワイヤー矯正は、歯の位置を根本から矯正します。
顎の骨にネジを埋め込んで固定する「インプラント矯正」と組み合わせることで、ガミースマイルも効率よく改善できるとされています。
「歯列矯正」
歯並びの乱れが原因のガミースマイルは、矯正治療で根本的に改善する効果が期待できます。
骨格異常がひどい場合は、手術を併用することでガミースマイルの症状を改善できる場合があります。
具体的には、以下の歯や骨格の異常がガミースマイルの原因となる可能性があります。
- 歯の位置が低い
- 上の顎が前に出ている
- 上の顎の骨が縦に長い
上の歯の位置が低いと歯ぐきが広範囲に見え、ガミースマイルの症状につながりやすいとされています。
深い嚙み合わせ（ディープバイト）も、ガミースマイルの症状を引き起こす可能性があります。
上の顎が前に出ている上顎前突では、上歯ぐきのアーチが前に出てしまい、上唇を覆うことが難しくなり、ガミースマイルになる場合があります。
一般的に出っ歯といわれる歯並びの状態のことをいいます。
上の顎の骨が縦に長い症状は、面長の方に起こりやすい症状といわれています。
上顎骨が縦に長く、それを覆う歯ぐきの面積が自然に広がります。
上顎骨を切除することでサイズバランスを整え、歯並びの乱れがある場合は、矯正治療を組み合わせて治療します。
具体的な治療法は
- 歯列を後方に移動する
- 歯の位置を下げる（圧下）
歯列全体を後方に移動させることで、突出感の解消を目指します。
矯正では奥歯から順番に歯を動かします。
矯正後は口が閉じやすくなり、ガミースマイルの症状の緩和が期待できます。
上の前歯が下がって歯ぐきが目立っている場合は、歯の位置を下げる矯正が効果的とされています。
歯を歯ぐきの方向へ下げることで、ガミースマイルの症状を改善する効果が期待できます。
また、深い噛み合わせの場合は、適切な咬合状態になる可能性があります。
ガミースマイル治療のダウンタイムはどのくらいか
ガミースマイル治療のダウンタイムは、施術方法や個人差により異なりますが、メスで切開する施術の場合、1～2週間程度といわれています。
腫れが引くまで時間がかかりますので、スケジュール管理をしっかりと行いましょう。
ボトックス注射はダウンタイムがほとんどないといわれており、仕事で忙しい方にもおすすめの施術です。
出典：【HOT BEAUTY ガミースマイル治療が安いおすすめ人気美容クリニック9選｜気になる料金を徹底比較】
ガミースマイル治療の後悔しないクリニックの選び方
ガミースマイル治療の施術方法など、ガミースマイル治療の後悔しないクリニックの選び方にはどのようなものがあるのでしょうか。
以下でそれぞれ具体的にご紹介いたします。
丁寧なカウンセリングを無料で行えるか
ガミースマイル治療を受ける前には、カウンセリングが大切です。
丁寧なカウンセリングを無料で行うクリニックの場合、治療内容や料金などを納得いくまで分かりやすく説明してくれるでしょう。
そのため、気軽になんでも相談できるクリニックを選ぶことが大切です。
通いやすい場所にクリニックがあるか
駅から近く、土日も営業していて駐車場のあるクリニックなど、通いやすいクリニックを探すことも大切です。
大手のクリニックは、店舗数も多いため、駅から近い場所にあることが多く通いやすいといえます。
予算内に抑えられ安い価格で希望手術を行えるか
クリニックを選ぶときは、希望する治療の価格が予算より安いかどうかを考慮することが重要です。
同じ施術でもクリニックによって料金が異なります。
料金が安いのには理由があるとされているため、料金だけで選ぶのはおすすめできません。
ボトックス注射の場合は、種類や量、施術方法により料金が異なります。
そのため、最初のカウンセリングの時に実際の費用を確認しましょう。
ガミースマイル治療に関するよくある質問
ガミースマイル治療に関するよくある質問には、どのようなものがあるのでしょうか。
以下でそれぞれみていきましょう。
ガミースマイル治療は保険適用される？
通常、ガミースマイルには保険適用されておらず、自費診療となります。
しかし、顎変形症などで日常生活に支障をきたし、機能的な問題が認められる場合は、保険適用される場合があります。
ガミースマイルの原因はなに？
ガミースマイルの原因は、骨格、歯並び、口の筋肉、歯ぐきと歯の大きさに関連しています。
骨格の大きさや口周りの筋肉、歯や歯ぐきの大きさなどが組み合わさってガミースマイルとなることが多いとされています。
ガミースマイルのダウンタイムに痛みや腫れは出る？
ガミースマイル治療は、腫れ、痛み、内出血などがあらわれるとされています。
症状には個人差がありますが、1週間程度で落ち着くとされています。
また、自然な状態に落ち着くまでは、1ヶ月ほどかかる傾向にあります。
ガミースマイル切開法の術後、食事はできる？
強い刺激物を除いて、ガミースマイル治療後の食事は可能とされています。
しかし、麻酔が切れる前に食べると、うっかり頬の粘膜を噛んでしまうことがあるので、麻酔が切れてから食事することをおすすめします。
ガミースマイル治療のダウンタイムまとめ
ここまで、ガミースマイル治療のダウンタイムの情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- ガミースマイルの原因別の治療法は、歯の長さが原因の場合、歯冠長延長術など
- ガミースマイル治療のダウンタイムは、1～2週間程度
- ガミースマイル治療のクリニックの選び方は、丁寧なカウンセリングなど
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。