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脱毛をした後に、その部分がかゆくなる経験をしたことがある方は少なくないと思います。
脱毛時のかゆみは、皮膚に刺激が加わり、皮膚が敏感になることにより起こります。
では、なぜ脱毛すると皮膚が敏感になり、かゆみが出るのでしょうか。
本記事では脱毛時のかゆみについて、以下の点を中心にお伝えしていきます。
・脱毛によるかゆみの対処法
・脱毛による他の肌トラブル
脱毛時のかゆみについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
医療脱毛は、自由診療のため保険適用外です。
ぜひ最後までお読みください。
脱毛時のかゆみが起きる理由
・肌の火傷
・毛が生え始める
では、それぞれどのような原因でかゆみが出てくるのでしょうか。
ひとつずつ詳細を解説していきます。
肌が乾燥するため
脱毛の際には、光やレーザーを使うことが多いです。
光やレーザーを使うことで、肌は水分を奪い、乾燥した状態になります。
皮膚は乾燥すると、バリア機能が低下して刺激に対して弱くなります。
乾燥肌の方は、肌が乾燥したときにかゆみを感じるという経験をしたことのある方もいるのではないでしょうか。
それと同等の理由で、脱毛による乾燥でバリア機能が低下します。
そして、肌に外部からの刺激が加えられ、かゆいという症状が脱毛後に出現してきます。
肌が火傷するため
脱毛で使われる光やレーザーは、肌が軽度の火傷をした状態となります。
火傷をした状態は、皮膚の細胞が傷つけられている状態です。
切り傷がかさぶたになった際に、かゆくなるといったメカニズムと同様です。
火傷のときにも、治りかけのときにはかゆみが発生します。
これは、新陳代謝によって火傷が回復する際に神経が刺激されます。
そうすることで、かゆいという状況を引き起こします。
したがって脱毛のかゆみは、レーザーで軽度の火傷をおった皮膚が回復するときに起こる症状といっていいでしょう。
毛が生え始めるため
脱毛は、1回だけでは完全に脱毛しきれません。
したがって、次第に生えてくる毛が出てきます。
その生え始めた毛が肌に触れることでかゆみが出現してきます。
現在、ムダ毛処理の際に、剃毛といった方法をとっている方もいるのではないでしょうか。
この際にも、しばらくするとかゆみが出てきてしまいますよね。
脱毛も同様で、毛の生え始めにかゆみが出現します。
かゆみの対処法
脱毛後の
- かゆい状態にならないための方法
- かゆみが出た際の対処法
についてご紹介します。
保湿をする
脱毛後、かゆみが出る理由として、
肌が乾燥し、外部の刺激に対して弱くなってしまうためとお伝えしました。
そのため、肌の保湿を心がけることが大切になります。
保湿をすることで、肌が受ける外部からの刺激が減り、かゆみを防ぐことが可能です。
冷やす
かゆみが出たときには、冷やすといった方法もおすすめです。
かゆみは血行が良いと神経が刺激され、かゆいといった症状を感じやすくなります。
血行を鈍らせ刺激を与えないことがかゆみを抑えるひとつの方法です。
また、冷やすことで神経自体も鈍らせることができます。
ピアスの穴をあける際に、皮膚科でも実際に穴をあける部分を氷で冷やします。
そして、神経が鈍ったところで穴をあけるといった方法を使っています。
脱毛時のかゆみも、同じように冷やすことで軽減させることができます。
脱毛によって痛みを感じるのはなぜ?
脱毛は、光やレーザーを照射して毛根の黒い部分に対して熱を発し、ダメージを与えます。
この照射するときに与えられる熱が、神経を刺激するために痛みが生じます。
後ほど詳しく解説しますが、光脱毛よりもレーザー脱毛の方が痛みが生じやすくなります。
そして、もっとも痛みが強いといわれている脱毛方法が、細い針で施術するニードル脱毛です。
ニードル脱毛は、毛根に直接刺激を与え細い針でダメージを与えます。
そのため、痛みも強くあらわれます。
脱毛による他の肌トラブル
脱毛では、かゆみ以外にも肌のトラブルを起こす可能性があります。
炎症浮腫(火傷による水ぶくれ)
脱毛は、光やレーザーを照射する際の熱で軽度の火傷を負わせ、脱毛させます。
ただし、人によっては水ぶくれや発赤が生じることがあることも理解しておきましょう。
特に日焼けした肌は、メラニンが多く毛根だけでなく、皮膚にもダメージを与えます。
そのため、炎症浮腫を起こしてしまう可能性が高いです。
上記の理由から、日焼けの状況によっては断られるケースもあります。
施術前には、日焼け対策もきちんとしておくことが大切です。
色素沈着
皮膚の色素沈着は、日焼けのような強い外部刺激が、メラニン色素を沈着させるために起こります。
脱毛で、頻回に光やレーザーを与えるとそれだけ皮膚へ強い刺激を与えることになります。
そして、脱毛後に色素沈着を起こしてしまう可能性があるので、注意が必要です。
毛嚢炎
脱毛時、肌が乾燥することで皮膚のバリア機能が低下します。
そして、皮膚表面にあるブドウ球菌が毛穴に入り込んでしまう可能性があります。
このブドウ球菌が、皮膚に入り込むことで炎症を起こします。
その結果、毛嚢炎になる可能性があるため、理解しておきましょう。
脱毛の種類
・レーザー脱毛
・ニードル脱毛
それぞれの脱毛について、解説していきます。
光脱毛
光脱毛は、エステサロンなどで行われる脱毛方法です。
光を毛根に当てて、その熱の刺激で、毛の生えを抑制していきます。
毛が生え変わる周期は、
- 成長期
- 退行期
- 休止期
の3周期あると言われています。
・成長期
・退行期
にしか効果がないと言われています。
「休止期」には、毛根にダメージを与えられません。
毛周期はそれぞれの毛根でことなるため、しばらくして毛が生え始めてしまう可能性もあるでしょう。
これは、効果がないのではありません。
休止期に入っていた毛根から、毛が生えてきたということです。
したがって、毛を生えなくさせるためには、継続での施術が必要になってきます。
しかし、剃毛では剃刀で皮膚を傷つけてしまいます。
光脱毛では皮膚を傷つけることはありません。
したがって、光脱毛の皮膚への負担は、剃毛に比べて少ない方法といえるでしょう。
レーザー脱毛
レーザー脱毛は、医療脱毛クリニックで行われる脱毛です。
レーザーで、毛根を破壊することで脱毛効果を得ます。
光脱毛と同じように照射して行う脱毛です。
しかし、レーザー脱毛は毛根を破壊してしまうくらいの強い出力で施術します。
したがって、皮膚への負担も光脱毛よりも大きく、施術は看護師が行います。
ニードル脱毛
ニードル脱毛とは、細い針に電流を通して、毛根や毛乳頭を破壊する方法です。
光脱毛やレーザー脱毛では、メラニンに反応して毛根などにダメージを与えます。
それに対して、ニードル脱毛は、細い針で直接毛根に刺激を与えます。
そのため、誰に対しても施術することが可能です。
・強い痛みがある
・毛穴ひとつひとつに行っていくため時間がかかる
また、各部位での価格ではなく施術した毛の本数によっての料金になります。
よって、高額になりやすいのも特徴です。
脱毛トラブルの割合
脱毛を利用した人のうち、3割が皮膚トラブルを感じています。
そのうち、痛みが約5割で一番多く、次いで約4割の人がかゆい症状が出たといっています。
その後、「やけど」「乾燥」と続いています。
皮膚トラブルで多い「乾燥」は約11%で、皮膚トラブルを感じた人の中の1割です。
かゆい状況は、外部刺激に対して皮膚が弱くなっている証拠です。
皮膚バリアは保湿することで改善され、かゆみもおさまります。
また、保湿は、1割に該当する「乾燥」の対策にもつながります。
脱毛後は必ず保湿するようにしていきましょう。
脱毛のかゆみまとめ
ここまで脱毛時のかゆみについてお伝えしてきました。
要点をまとめると以下の通りです。
- 脱毛時のかゆみの原因は、脱毛による肌の乾燥、照射部位の軽度の火傷によるものである。
- 脱毛によるかゆみの対処法は、肌の保湿、肌を冷やすことで抑えられる。
- 脱毛による他の肌トラブルには、炎症浮腫、毛嚢炎、色素沈着などがある。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。