生理が予定日より早い?その原因と対策を紹介!

  • 2022年11月20日
  • 2023年10月29日
  • ピル

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「今月は予定より生理が早く来た」「いつも1ヶ月に生理が2回来る」という方はいませんか?

本来なら定期的に来るはずの生理が予定日より早く来るのは、正常とはいえません。

そこで今回は、生理が予定日より早く来ることについて以下のポイントを中心にご紹介します。

 

  • 頻発月経とはどんなものなのか
  • 頻発月経が起こる原因
  • 生理が早いときに疑われる婦人科系疾患
  • 生理と不正出血の違い
  • 生理周期を安定させる方法


生理が早くくることで悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。

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生理が24日以内に来るのは「頻発月経」

女性

生理が始まった日から数えて、25〜28日以内に次の生理が来るのが、正常な生理周期です。

そのため、生理が24日以内に来る場合は頻発月経とよばれます。

「1ヶ月に生理が2回来た」「出血が10日以上続く」といった症状は、頻発月経である可能性が高いでしょう。

頻発月経の原因

悩む女性

頻発月経の原因は、主に3つあるといわれています。

 

  1. 卵胞期が短くなっている
  2. 黄体期が短くなっている
  3. 排卵がない

 

以下に3つの原因について詳しくまとめました。

1.卵胞期が短くなっている

卵胞期が短くなっていると、頻発月経の原因となります。

卵胞期とは、生理が終了してから排卵するまでの期間のことです。

卵胞期になると、卵胞内では女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が増えます。

すると、卵胞内の卵子がホルモンの影響をうけて成熟し、排卵期へ向けた準備を開始します。

正常な生理の場合、卵胞期は10日ほど続くのが一般的です。

しかし、女性ホルモンの過剰分泌などの影響でホルモンバランスが乱れると、卵子の成熟が早まり、卵胞期が短くなってしまうといわれています。

出典:エリエール「頻発月経の原因は主に3種類

2.黄体期が短くなっている

排卵から生理開始までの期間を、黄体期といいます。

黄体期になると卵胞期に増えていたエストロゲンの分泌量が減り、代わってプロゲステロンというもう一つの女性ホルモンの分泌量が増えるのが通常の経過です。

正常な状態なら黄体期は12〜16日続きますが、プロゲステロンの過剰分泌やストレスなどによりホルモンバランスが崩れると、黄体期の期間が短くなるといわれています。

黄体期が短くなるということは、それだけ生理までの時間が短くなるため、生理開始が早くなる原因と考えられます。

3.排卵がない

排卵が起こらないことを、無排卵周期症といいます。

無排卵周期症の主な原因は、卵胞の発育不全や排卵障害によるものだとされており、以下のような症状がでるのが特徴です。

 

  • 月経の周期が安定しない
  • 出血量が異常に多い
  • 出血期間が長い


上記のような症状を実感したら、無排卵周期症を疑いましょう。

出典:エリエール「頻発月経の原因は主に3種類

婦人科系疾患による不正出血の可能性も

生理以外の時期に出血が出る症状は、総称して不正出血とよばれます。

生理が早く来るという症状は、婦人科系の疾患により不正出血が出ている可能性もあるので、要注意です。

不正出血を起こす可能性がある婦人科系疾患には、以下の4つがあります。

 

  • 子宮頸がん
  • 膣がん
  • 卵巣腫瘍
  • 子宮肉腫


どれも生理時期ではないときに不正出血があったり、おりものに血が混ざったりするのが特徴です。

ワクチンがある子宮頸がん以外は発症を防ぐのは難しいので、異変に気づいたらすぐに病院を受診しましょう。

POINT!
病気の治療は、早期発見・早期治療が大切です。
気の治療は、早期発見・早期治療が大切です。

出典:エリエール「頻発月経の原因は主に3種類

生理と不正出血の見分け方

生理と不正出血は、見た目や出血量がほとんど変わらないため、医師ではない一般人が違いを見分けるのは簡単ではありません。

ここでは、生理と不正出血を見分ける3つの目安をまとめましたので、参考にしてください。

生理の時期ではないときの出血

「生理が終わって1週間で出血が起こった」「生理予定日までまだ2週間もあるのに出血した」など、明らかに生理時期ではないときに出血があった場合、不正出血が疑われます。

とくに重要なポイントは、出血の量や色ではなく、出血した時期です。

生理と不正出血を自分で見分けるためには、日頃から月経周期をメモしておくのがおすすめです。

生理以外の時期の1週間以上の出血

生理の時期以外の出血が1週間以上続いた場合も、不正出血である可能性が高くなります。

正常な生理なら、1週間もすれば出血量が落ち着くのが一般的です。

生理時期ではないのに出血があり、ダラダラと1週間以上出続けたなら、不正出血を疑いましょう。

発熱や排尿痛などを伴う出血

出血が出るのと同時に、発熱や排尿痛、性交痛などの症状がある場合も、不正出血の可能性があります。

それぞれの症状が出るということは、前述したような婦人科系疾患が隠れている可能性もあるため注意してください。

 

  • 排尿痛:子宮内膜症・子宮体部がん
  • 発熱:卵巣嚢腫・子宮頸管炎・子宮内膜炎
  • 性交痛:子宮内膜症・萎縮性腟炎・子宮筋腫


上記に記載した疾患は、ほんの一部です。

注意!
出血と合わせて痛みがあるのは、身体がなにかのSOSを出している可能性が高いので、見逃さないようにしましょう。

出典:四条烏丸レディースクリニック「不正出血が起きる場所と考えられる疾患

生理が早い人のための対処法

生理周期には個人差がありますが、普段の生活に少し気をつけるだけで生理が早く来るのを正常にできる可能性が高いといわれています。

ここでは2つの対処法をご紹介しますので、参考にしてください。

バランスの取れた食事と過労に気をつける

生理周期が安定しない方に多くみられるのが、不規則な食生活と過労によるストレス症状です。

生理が早く来る方は、体質的に疲れやすい・風邪をひきやすい・汗をかきやすい傾向があるといわれています。

注意!
食生活の乱れやストレスの蓄積はホルモンバランスを崩しやすいため、要注意です。

生理中におすすめの食べ物は、鉄分を多く含むレバーや赤身などの肉類、身体を温める効果が期待できるショウガやゴボウなどの根菜類です。

栄養のあるものを食べ、夜は早く就寝してたっぷり睡眠をとるようにしましょう。

出典:EPARK「生理中の食事はなにがいい?

体をよく動かして血流を良くする

生理を早める原因となる疾患がない場合は、適度な運動で血流を良くすると生理周期の安定が期待できます。

冷え性の方や平熱が36.5度よりも低い方は、生理周期が早まる傾向があるので、とくに注意してください。

身体が冷えていると卵巣まで冷えやすくなり、女性ホルモンの分泌などの働きが鈍くなってしまうのが主な原因です。

身体や卵巣を温めたいなら、運動して血流を良くするようにしましょう。

身体を動かすと、脂肪が燃焼して体内でエネルギーが生産されるため、身体が温まります。

卵巣の働きがアップすれば、ホルモンバランスが整い、乱れていた生理周期の安定が期待できます。

出典:ユニ・チャーム「体温が36.5度以下なら冷えの可能性も

おかしいなと感じたら早めに病院へ

クリニック

生理周期が早い場合、卵胞期短縮症や黄体機能不全のほか、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因となっていることがあります。

どんな病気も、早期発見・早期治療が大切です。

それほど心配のいらない生理周期の乱れなのか、病気が隠れているのかを自分で判断するのは難しいので、体調に異変を感じたらなるべく名役病院を受診しましょう。

出典:ユニ・チャーム「生理周期が24日以下ならどんな病気の可能性がある?

生理が早いことに関するよくある質問

悩む女性

生理が早いことで悩んでいる方は、どんなことを疑問に思っているのでしょうか?

多く見られる質問をまとめました。

生理が早いと言われる目安の日数はどれくらい?

生理が早く来ることを、頻発月経とよびます。

頻発月経の目安は、生理が始まった日から24日以内に次の生理が始まったときです。

一般的に正常な生理の周期は25〜28日とされているので、毎月のように24日以内で生理が来るようなら、頻発月経である可能性が高いといえます。

出典:ユニ・チャーム「生理サイクルが早いと判断する基準は?

不正出血を放っておいたらどうなりますか?

不正出血は身体のSOSである可能性が高いので、放ったらかしにしてはいけません。

一口に不正出血といっても、原因にはさまざまなものがあります。

注意!
なかには、がんなど命に関わる疾患が隠れている場合もあるため、不正出血に気づいたら早めに病院を受診しましょう。

また、不正出血が起こる原因のなかには不妊や流産につながる可能性の高い疾患もあります。

将来子どもを産みたいと考えている方や現在妊娠中の方は、とくに不正出血には要注意です。

出典:日本産科婦人科学会「不正出血とは

不正出血で病院に行く目安は?

不正出血で病院を受診するタイミングは、以下のポイントを目安にしてください。

 

  • 出血が2週間以上続く
  • 我慢できないほどの痛みがある
  • 出血量が異常に多い


上記のような症状が出ている場合、身体に何らかの異常が起こっている可能性が高いといえます。

そのため、なるべく早く病院へ行き、診察してもらうのがおすすめです。

また、病院は出血しているタイミングで受診しましょう。

出血中のほうが原因を見つけやすいといわれているからです。

出典:EPARK「病院を受診する目安

生理周期が早いのは更年期も関係ありますか?

更年期とは、女性が閉経する前後5年間の時期を指し、全部で10年間あります。

更年期はホルモンバランスが乱れやすいため、生理が1ヶ月で2回来るなど、周期が早まる方が多いのも特徴の1つです。

更年期の10年間は、閉経に向けて女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減少するため、生理周期が安定しづらくなり、短い周期で来やすくなるとされています。

40代後半から50代半ばで、生理周期が早くなったと感じる方は、更年期に入った可能性があります。

出典:オムロン「更年期Q&A

生理が早いとき、着床出血の可能性は?

生理ではないタイミングで出血が見られたら、その出血は着床出血の可能性もあります。

着床出血とは、性行為によって精子と卵子が出会い、受精卵が子宮内膜へ着床した際に見られるものです。

着床出血の特徴は、以下の2つがあります。

 

  • 血の塊は出ない
  • 血の色がピンク〜鮮血や茶色など


とくに生理の出血と異なるのは、血の色です。

生理の場合、赤〜暗赤色の出血である場合が多いので、ピンクや鮮血、茶色がかった出血が起きたら、着床出血の可能性が高いと考えておきましょう。

出典:新宿駅前婦人科クリニック「
着床出血とは?

不正出血はピルで治療できますか?

不正出血の原因によっては、ピルでの治療が可能だとされています。

不正出血が起こる原因の一つが、ホルモンバランスの乱れです。

ピルのなかには女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが配合されており、月経困難症などの治療に用いられることでも知られています。

ピルを服用することでホルモンバランスが整うと、子宮内膜が厚くなり不正出血が出にくい状態へ改善する効果が期待できます。

出典:むらたレディースクリニック「不正出血の種類

生理が早いことについてのまとめ

ここまで生理が早いことについてお伝えしてきました。

生理が早いことの要点をまとめると以下の通りです。

 

  • 頻発月経とは、生理が始まった日から24日以内に次の生理が来ることを指す
  • 頻発月経の原因は、卵胞期が短い・黄体期が短い・排卵がないの3つ
  • 生理が早いときは、子宮頸がん・膣がん・卵巣腫瘍・子宮肉腫などの病気が疑われる
  • 不正出血の特徴は、生理時期以外に出血がある・生理時期以外の出血が1週間以上続く・発熱や排尿痛などの3つ
  • 生理周期を安定させたいなら、バランスの良い食事とたっぷりの休養、適度な運動が大切

 

これが少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。