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低用量ピルは避妊にとても効果があるとされています。
また、生理痛の緩和や女性特有の疾患などの予防にも効果的と言われています。
本記事では低用量ピルについて以下の点を中心にご紹介します。
- 低用量ピルの効果とは
- 低用量ピルにはどんなものがあるのか
- かかる費用は
- 日本での低用量ピル
低用量ピルについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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低用量ピルを飲む目的・効果
まず、低用量ピルってなんで飲むのでしょう?
生理痛のため?避妊のため?このように思う人は多いと思います。
もちろん、生理痛の緩和や避妊にも大きな効果があると言われていますが、低用量ピルの効果はそれだけではありません。
生理痛・PMSの改善
生理は不要になった子宮内粘膜を経血として子宮を収縮させ体の外に押し出す働きです。
このときに子宮内膜が厚く経血として排出される血液が多いと、必要以上に子宮を収縮させなければならなくなり生理痛が起こります。
さらに体の冷えやストレスなどでも生理痛は強くなると言われています。
低用量ピルは排卵を抑制する働きをするため、子宮内膜が厚くなりにくく経血の減少が期待できます。
これにより、生理痛の緩和が期待できるとされています。
PMSとは月経前症候群とも呼ばれ、生理前に現れる症状です。
症状はさまざまで、なんだか調子悪いな程度の症状の軽い人もいれば、頭が起き上がれないほど痛くなるなど日常生活に支障が出てしまうほど症状が重い人もいます。
PMSが起こるのはホルモンバランスが関係していると考えられています。
女性は毎月、月経周期に合わせてホルモンバランスが大きく変化しています。
この変化がPMSを引き起こす大きな要因とされています。
短期間にホルモンバランスが大きく変化するので身体的にも精神的にも影響を受け、不調になってしまうと言われています。
低用量ピルは排卵を抑えるので、月経周期によるホルモンバランスの変化を抑えられます。
これによりPMSが起こりにくくなると考えられています。
避妊
ピルは高い避妊効果があるとされ、WHO(世界保険機関)でも避妊法として推奨されています
低用量ピルは服用するとまず排卵が抑制されます。さらに子宮管粘液の粘液性を変化させることで精子が子宮内に入りにくくします。それに加えて子宮内膜を薄くするので、もし受精しても着床しにくい環境を作ります。
低用量ピルにはこのような効果が期待できるため、1日1回正しい服用をすれば99%以上の避妊効果が期待できます。
出典:低用量ピルを飲むと妊娠しなくなるのは本当ですか? | スマルナ
生理周期を改善、ずらす
低用量ピルには生理周期を改善する副効果があるとされています。
低用量ピルは21〜28日間、毎日1日1回服用を続け7日間の休薬期間を作ります。
低用量ピルを飲み続けている間は生理は来ず、服薬をやめる休薬期間中に生理が起こります。
そのため生理不順の緩和が期待できます。
しかし、子宮や卵巣の病気により生理不順が起こっている可能性もあるため、ピルを服用しても生理不順が改善されない場合は早めに病院を受診しましょう。
低用量ピルを服用している間は生理が起こりません。
そのため、温泉やプールなど生理では楽しめないイベントと生理周期が重なりそうになってもピルを用いることで生理周期をずらせるとされています。
出典:ピルの休薬期間って何?まいにちクリニック医師が解説します。
疾患の予防・治療
低用量ピルは子宮内膜症の治療に用いられることがあります。
子宮内膜症とは、子宮内膜に似た組織が本来あるべきの子宮の内側ではない場所にできてしまう病気です。
子宮内膜はエストロゲンという女性ホルモンが関係しており、生理周期に合わせて増殖します。
低用量ピルを服用すると人工的に女性ホルモンを体内に入れることになるので、体がエストロゲンという女性ホルモンを出さなくなります。
そのため、低用量ピルを服用することで子宮内膜症の症状を軽減できると言われています。
また、低用量ピルには子宮体がんや卵巣がんのリスクを軽減する効果があることが分かっています。
こちらもエストロゲンというホルモンが関係しており、エストロゲンの値が高いと子宮体がんなどになりやすいとされています。
したがって、エストロゲンを抑制する働きがある低用量ピルを服用することによって子宮体がんや卵巣がんを予防できると考えられています。
出典:Q 低用量ピルを服用中。がんになるリスクと予防との兼ね合いは?
更年期症状の改善
女性の更年期障害は卵巣機能の低下により起こるとされています。
卵巣機能の低下が女性ホルモンのエストロゲンが低下することが原因です。
そのため低用量ピルを服用することによってエストロゲンを補うことで更年期障害の症状を緩和できるとされています。
低用量ピルを服用しても症状が緩和されないという方はHRTというホルモン補充療法という治療もあるので、一度病院を受診してみてください。
肌荒れ・ニキビの改善
ニキビや肌荒れにはアンドロゲンという男性ホルモンが大きく関わっているとされています。
アンドロゲンには皮脂の分泌を過剰にしてしまう働きがあり、それにより毛穴がつまりニキビや肌荒れを引き起こしてしまいます。
低用量ピルにはエストロゲンという女性ホルモンが含まれており、このエストロゲンにはアンドロゲンを抑える作用があり皮脂の過剰分泌を抑える効果が期待できます。
そのためニキビや肌荒れの改善が期待できるとされています。
また、生理やストレスなどでもニキビや肌荒れを引き起こすことがありますが、これはホルモンバランスの乱れが原因と言われています。
低用量ピルには体内のホルモンバランスを整える働きもあるため、ニキビや肌荒れに効果的とされています。
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低用量ピルの種類や違い
ひとえに低用量ピルと言ってもいろいろな種類があります。
含まれているホルモンや飲み方の違いなど、さまざまです。含まれているホルモンによっては体に合わないこともあるので、自分にあった低用量ピルを正しい飲み方で服用しましょう。
低用量ピルの種類
現在、日本で処方されている低用量ピルは下記の11種類です。
シンフェーズ | フリウェルLD | ルナベルLD/ULD |
トリキュラー | アンジュ | ジェミーナ |
ラベルフィーユ | マーベロン | ファボワール |
ヤーズ | ヤーズフレックス |
出典:トリキュラー?マーベロン?世代別低用量ピルの種類一覧!それぞれの違いや特徴・おすすめの選び方を解説 | ネオクリニック
世代による違い
低用量ピルは開発された順で世代分けされており、含まれている黄体ホルモンが違います。
世代ごとに黄体ホルモンに含まれるアンドロゲン作用の強さが違い、第一世代よりも第二世代、第二世代よりも第三世代というように、第一世代が最もアンドロゲン作用が強く、第四世代にむけ順に弱くなっています。
アンドロゲンとは男性ホルモンの一種でニキビや多毛を引き起こすとされています。
第一世代:NET(ノルエチステロン)
第一世代には
- シンフェーズ
- フリウェルLD
- ルナベルLD/ULD
の、3つが当てはまります。
最初に製造承認された低用量ピルです。
ノルエチステロンという黄体ホルモンが使われており、経血の量を減らし生理痛の緩和効果が期待できます。
また、月経困難症のコントロールにも優れているとされています。
第一世代の中でもルナベルLD/ULDは月経困難症で保険適応されています。
超低用量ピルであるルナベルULDは現在日本で処方されている低用量ピルの中でエストロゲンの総用量が最も少ないピルとされており、血栓症のリスクが軽減されるとされています。
第二世代:LNG(レボノルゲストレル)
第二世代には
- トリキュラー
- ラベルフィーユ
- ジェミーナ
の、3つが当てはまります。
レボノルゲストレルという黄体ホルモンが使われており、不正出血を起こりにくくします。
そのため安定した生理周期を作りやすいことが第二世代ピルの特徴です。
第一世代と違い、選ぶピルによってホルモン量の配合パターンが違います。
ホルモン量の配合パターンを工夫したことで、ルナベルULDを除く第一世代のピルに比べ1周期中のエストロゲンの総用量が少なくなっています。
また、生理周期の調節性も上がり、ピルを服用してる間の不正出血が起こりにくくなっています。
第三世代:DSG(デゾゲストレル)
第三世代には
- マーベロン
- ファボワール
の、2つが当てはまります。
デソゲストレルという黄体ホルモンが使われており、男性ホルモンのアンドロゲンの働きを抑える効果が高いとされており、ニキビ治療や多毛症の改善が期待できます。
特にマーベロンはニキビに悩む女性に人気な低用量ピルです。
第四世代:DRSP(ドロスピレノン)
第四世代には
- ヤーズ
- ヤーズフレックス
の、2つが当てはまります。
ドロスピレノンという黄体ホルモンが使われており、超低用量化されているため最も副作用が起こりにくいとされています。
ニキビやむくみが少ないことも特徴の一つです。
生理の回数を減らせるため、PMSの改善や月経困難症、子宮内膜症の治療薬としても使われています。
ですが、不正出血や血栓症のリスクは他世代と比べて高い傾向にあります。
低用量ピルには総じて副作用があります。
服用を始めて1~2ヵ月くらいは
- 頭痛
- 胸の張り
- むくみ
- 嘔吐
- 不正出血
- 血栓症
などの不快感を感じることがあります。ですがピルの服用を続けることで症状は収まって行きます。
相性による違い
低用量ピルはホルモン量の配合パターンによって1相性、2相性、3相性に分類されています。
1相性 | 1シート内のホルモンの配合量がずっと変わらない |
2相性 | 1シート内にホルモンの配合量は異なる2種類の薬が入っている |
3相性 | 1シート内にホルモンの配合量が異なる3種類の薬が入っている |
1相性は1シート内が全て同じホルモン配合量となっているので飲み間違える心配がありません。3相性にくらべて生理の日をずらしやすいという特徴があります。
それに対して3相性は1シート内のホルモン配合量が3段階あり、女性の自然なホルモン分泌に似せています。
そのため1相性と比べると副作用の発生率が低く、生理痛や経血量の軽減効果が高い可能性があると言われています。
出典:低用量ピル・高用量ピルの違いは?様々な種類のピルをご紹介します! | ゼロマチクリニック天神
21錠タイプと28錠タイプの違い
低用量ピルには21錠タイプと28錠タイプの2種類が存在します。
ピルは28日を1サイクルとして考えるので、21錠タイプだと21日間飲み続けて残りの7日間は休薬期間となります。
それに対して28錠タイプは休薬期間がないように思えますが、28錠の内の7錠はプラセボと呼ばれる偽薬になっています。ピルを飲まない日はありませんが、7日間はピルの成分は入っていないため自動的に休薬期間となります。
それぞれメリット、デメリットがあるので自分に合う方を選びましょう。
メリット | デメリット | |
21錠タイプ | 7日間ピルを飲まなくていい | 休薬期間が終わった後に飲み始めるのを忘れてしまう可能性がある |
28錠タイプ | ずっと飲み続けるから飲み忘れる心配が少ない | 毎日飲み続けないといけない |
出典:トリキュラー?マーベロン?世代別低用量ピルの種類一覧!それぞれの違いや特徴・おすすめの選び方を解説 | ネオクリニック
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低用量ピルの費用
ピルは毎日飲み続けなければ効果を得ることはできません。
毎日飲み続けるからこそ値段も気になりますよね。
低用量ピルの相場は2,000円~3,000円
低用量ピルの相場はだいたい1シートあたり2,000円〜3,000円と言われています。
ピルは病院で処方してもらわなければならないので、ピルの代金とは別に診察料や初診料、指導料などが加算されます。
処方される病院によっても値段が異なるので、相場はあくまでも目安と考え、余裕を持って受診してください。
心配な方は受診される病院に電話で聞いてみるのもいいかもしれません。
最近ではオンラインでピルを処方してくれるクリニックも増えています。オンラインでの処方ならピルの代金や診察料、送料など料金が詳しく載っている病院もあるので調べてみてください。
保険適用になるケースとならないケース
低用量ピルは保険適用で処方されますが、保険が適用されない場合もあります。
病院を受診し、診察、検査をした結果医師が月経困難症、子宮内膜症、過多月経、PMSなどの対象の病気であると診断し、その治療のための服用であれば保険適用となります。
そのため、肌荒れの改善や避妊を目的としたピルの処方は保険適用外となります。
自費の場合のピルの代金は平均2,500円〜3,500円ほどと言われています。
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日本はまだ低用量ピルの普及率が低い
日本での低用量ピルの服用率は2.9%ととても低い数字となっています。
東南アジアではミャンマー8.4%、ベトナム10.5%、タイ19.6%、マレーシア8.8%、カンボジア13.7%と日本より高い服用率となっています。
さらに欧米ではノルウェー25.6%、英国26.1%、フランス33.1%、カナダ28.5%、米国13.7%とより高い服用率です。
日本で初めて低用量ピルが認可されたのは1999年でした。これは欧米に遅れること30年です。認可された後も「副作用が強い」や、「将来妊娠しづらくなる」などの誤った認識が広まってしまい低用量ピルの普及が遅れたと言われています。
また、海外ではドラッグストアなどで簡単に低用量ピルを買えるのに対して、日本では病院を受診し、医師に診断してもらわなければ手に入れることはできません。
これも日本で低用量ピルの服用率が低い一因とされています。
出典:日本はピル後進国?フランス33%・日本2.9%の服用率の差
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低用量ピルについてよくある質問4選
ここまで低用量ピルについてご紹介してきましたが、最後によくある質問をご紹介していきます。
中用量ピルとの違いは何ですか?
中用量ピルは緊急的な避妊を目的に服用します。
中用量ピルと低用量ピルに含まれている成分はほぼ同じですが、エストロゲンというホルモンの含有量が大きく違います。
中用量ピルのほうがホルモンが多く含まれているので高い効果が期待できますが、副作用を起こすリスクも高くなってきます。
副作用としては低用量ピルと同じように頭痛や吐き気、血栓症などが挙げられますが低用量ピルよりも強く副作用が出る可能性が高いです。
そのため、緊急的な避妊や病気の治療以外の目的で処方されることはありません。
低用量ピルを飲むと妊娠しにくくなりますか?
低用量ピルを服用していても妊娠には影響しないとされています。
一般的にピルの服用をやめてから3ヵ月ほどで自然な生理周期になり排卵が始まり、妊娠できるようになります。
逆に、低用量ピルを飲むことで不妊の原因の一つとされている子宮内膜症を予防できるとされているため、結果的に不妊の予防に繋がると言われています。
一緒に飲まないほうがいい薬はありますか?
ピルの効果を弱める薬
- 抗生物質
- ヒダントイン系抗痙攣薬
- 催眠・鎮痛薬
- セイヨウオトギリソウ
ピルにより効果が増強する可能性のある薬
- 副腎皮質ホルモン
- 三環系抗うつ薬(イミプラミンなど)
ピルにより効果が減弱する可能性のある薬
- インスリン製剤
- スルフォンアミド系製剤
- ビクアナイド系製剤
- スルフォニル尿素製剤
以上はピルと一緒に服用するのは避けたほうがいいでしょう。
他にも、てんかん薬や抗結核薬、HIV感染症治療薬など一緒に服用しない方がいい薬があるので、ピルと一緒に服用するさいは医師に確認をしてから服用しましょう。
出典:ピルQ&A(1)
低用量ピルは長期服用しても大丈夫ですか?
長期的に低用量ピルを服用することは問題ありません。
ただ、喫煙者の方は血栓になるリスクが高いのでタバコを控えた方がいいでしょう。
低用量ピルの副作用で血栓が起こることがあり、喫煙はその血栓のリスクをさらに高めるとされています。
また、40歳以上で長期的に服用している方も血栓のリスクが高くなっていますので半年に一度血液検査をすることをおすすめします。
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低用量ピルのおすすめのまとめ
ここまで低用量ピルについてお伝えしてきました
低用量ピルの要点をまとめると以下の通りです。
- 月経困難症や子宮内膜症などの他に更年期や肌荒れにも効果が期待できる。
- 世代やホルモンの配合パターンで分類されている。
- 2,000円〜3,000円で販売されている。
- 日本ではまだあまり普及していない。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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