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プラノバールは、生理不順などの婦人科系の症状があった時に処方されることがある薬です。
この他に、生理のタイミングを調整したり、避妊や不妊治療などに使われたりすることが多い薬です。
この記事では、プラノバールについて以下の点を中心に説明していきます。
- プラノバールの服用効果と飲み方
- プラノバールの処方と購入方法
- プラノバールの副作用
プラノバールについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ピルの種類についても説明しています。
ぜひ最後までお読みください。
プラノバールの効果
プラノバールは、女性ホルモンのバランスを整えるとされている薬です。
プラノバールの効果について説明します。
月経移動
プラノバールを処方通りに服用した後、生理は3日から6日後に再開することが多いです。
プラノバールは、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」という2種類の女性ホルモンが配合された薬です。
プラノバールを服用するとエストロゲンとプロゲステロンの量が増え、2つのホルモンの濃度が高まり、排卵後の状態に似た環境(妊娠している状態)になるため体温が高くなることがあります。
服用し続けている間は、排卵後の状態に似た環境が持続しているため生理にならない場合があります。
服用をやめると2つのホルモン濃度が低くなり、3日から6日後に体温が低くなり始め、生理が再開することが多いようですが、1週間たっても生理が来ないことがあります。
1週間たっても生理が来ない理由としては、
- 子宮内の環境が生理となる状態になっていない
- 妊娠の可能性
などが考えられます。
基礎体温を測り、体温が高い状態が続き、生理が来ない時は、生理不順や月経困難症などの婦人科系の病気以外の原因があるかもしれません。
避妊効果(アフターピル)
プラノバールを服用すると、子宮内のエストロゲンとプロゲステロンの量が増え、濃度が高まるとされています。
濃度が高くなると、子宮内は排卵している状態に似た環境となり、体温が高く(37℃代)なります。
これは、妊娠に似ている状態です。
服用し続けている間は、子宮内は排卵している状態に似た環境が持続しやすいです。
体温が高い状態のままになり、体が妊娠していると勘違いするため、妊娠しにくくなるとされています。
プラノバールはアフターピルとして使用されることがあります。
アフターピルを服用する理由は
- 性交中、避妊具が破損してしまった
- 避妊せずに性交してしまった
- 性的被害を受けてしまった
など、妊娠を望まない性交があった時に妊娠を回避するため(緊急避妊)に使用します。
プラノバールを服用して行われる方法をヤッぺ法と呼び、
- プラノバールを性交後72時間(3日)以内に2錠服用し、12時間後に再度2錠服用する方法です。
ヤッぺ法での効果は、
- 避妊率(時期に関係なくアフターピルを内服した人のうち妊娠しなかった人の確率)96%(※1)
- 妊娠阻止率(排卵日付近の妊娠しやすい時期の性交渉で、妊娠しないようにできる確率)57%(※2)
という効果になっています。
※1出典:ピル処方の病院なび
※2出典:日本産婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針(平成28年度改訂版)
アフターピルとしての服用方法
緊急避妊としてプラノバールを服用するとき、服用方法としては性交後72時間(3日)以内にまず2錠服用し、その後12時間後に再度2錠服用することとなっています。
避妊率(時期に関係なくアフターピルを内服した人のうち妊娠しなかった人の確率)では、
12時間以内であれば96.8%、24時間以内であれば77%、48時間以内であれば36%、72時間以内であれば31%(※1)です。
月経困難症や子宮内膜症の治療
プラノバールを服用することで、生理に関連した諸症状を改善することができます。
これはプラノバールに、排卵を止めて子宮内膜が厚くなるのを防ぐ働きがあるからです。
月経量や月経日数を減らしたりする効果もあります。
プラノバールの飲み方
プラノバールは、イベントと生理が重ならないようにコントロールできる薬です。
生理が重ならないようにするための飲み方について説明します。
生理を早めるときの飲み方
生理を早めるときの飲み方は、月経開始日から5日目の間でプラノバールを1日1錠飲み始めます。
服用する期間は10~14日間以上で、月経を始めたい日の3~4日前まで服用し続けます。
プラノバールは1日1錠服用ですが、1日のうちどの時間に服用しても問題ありません。
プラノバールを服用すると吐き気やむくみ、頭痛などの副作用が出るため、生活に支障がでないように1日のうちどの時間に服用するとよいか医師と相談して決めてください。
1日のうち生活に支障が出ない時間として夕食後に服用するように指示を出す医師もいらっしゃいます。
生理を遅らせるときの飲み方
生理を遅らせるときの飲み方は、次の月経開始予定日の5~7日前からプラノバールを1日1錠服用開始し、イベント終了日まで内服します。
プラノバールは1日1錠服用ですが、1日のうちどの時間に服用しても問題ありません。
ですが、効果を失わないようにするためには毎日同じ時間に服用するようにします。
プラノバールを飲み忘れてしまったら?
プラノバールを飲み忘れてしまったら、飲み忘れに気づいた時点ですぐに服用します。
飲み忘れに気づいた時が次に飲む時間と近いときは、プラノバールを飲まずに、次のタイミングで1回分を飲むよう医師から指示を受けることがあります。
気づいた時点ですぐ飲むべきかどうか迷ったときは、プラノバールを処方した医師に連絡し、確認します。
通常は最後の1錠を飲み終えたあと、3~5日後に生理が始まりますが、プラノバールを飲み忘れることが続いてしまうと生理がくるタイミングがずれてしまうことがあります。
プラノバールはどこで買える?
プラノバールを避妊や月経移動目的で服用するとき、どのように購入できるのかを説明します。
プラノバールは市販されていない
プラノバールは市販されていません。
プラノバールは生理不順、月経困難症、子宮内膜症など婦人科系疾患に使われている治療薬です。
医師の診察を受け、相談しながら飲み方や量を調整します。
プラノバールは医師の診察を受け、相談していく必要がある薬です。
2022年の時点では市販薬として販売はされていません。
処方箋が必要
プラノバールは、生理不順、月経困難症、子宮内膜症など婦人科系疾患の治療薬で、疾患や症状によって医師の診察を受け、飲み方や量を調整していく薬のため処方箋が必要です。
また、プラノバールは眠気、吐き気、頭痛、むくみなどの副作用が飲み始めのときに強く出る傾向があり、症状の強さによっては医師の診察を受け、薬の飲み方や量を調整する必要があります。
医師の判断のもと薬を処方してもらいましょう。
通販でプラノバールを買うのは危険
プラノバールは、海外から処方箋なしで購入することができますが危険です。
プラノバールは、日本では処方箋が必要な薬ですが、海外では処方箋なしで通販で購入することができます。
海外の薬については、安全性や有効性についての基準が日本で定められた基準と異なるため、不透明なところがあります。
プラノバールは、女性ホルモンを調整する薬のため、吐き気やむくみ、頭痛などの副作用があり、身体への負担が大きい薬です。
安全性や有効性が不透明な薬を使い、身体への負担をさらに大きくしてしまう可能性があるため、通販でプラノバールを買うのは危険です。
プラノバールの値段はどのくらい?
プラノバールを服用するとき、婦人科系疾患の治療として服用するのか、避妊や月経移動などの目的で服用するのかで値段が異なります。
4,000〜8,000円が相場
2022年現在、プラノバールの相場は1シート21錠のもので4,000~8,000円です。
プラノバールは、避妊や月経移動などの目的で服用するときは保険適用外となります。
病院によってプラノバールの価格は異なり、副作用で吐き気を起こすことがあるため、吐き気止めを一緒に処方する病院もあります。
保険が適用されれば3割負担で購入が可能
プラノバールは、避妊や月経移動の目的では保険適用外になりますが、月経困難症や子宮内膜症、重度の生理痛などの婦人科系疾患と医師が判断したときは、保険が適用されます。
2022年から不妊治療についても保険適用とされる治療があり、医師に確認してください。
保険適用されると、プラノバールは元々の金額の3割負担で購入することができます。
プラノバールの副作用
プラノバールを服用すると、頭痛や吐き気などの副作用の症状が数日起きることがあります。
頭痛、吐き気など
プラノバールを飲むと、副作用として以下のものがあらわれる可能性があります。
- 頭痛
- 吐き気
- 食欲不振
- 下痢
- 便秘
- 消化器系の症状
- むくみ
プラノバールは、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが配合されている薬です。
プラノバールを飲むと、体の中のエストロゲンとプロゲステロンが増え、ホルモンバランスが変化します。
いつから副作用が出る?
プラノバールの副作用は、飲んだ後すぐに始まり、その後2~3日続き、徐々に体が慣れてくれば治まることが多いようですが、なかには1週間以上症状が続くこともあるため、症状がいつまで続くかには個人差があるようです。
飲み始めに副作用が強く出やすい
プラノバールは、服用量によりますが飲み始めに副作用が強く出やすい傾向があります。
飲み続けると体が慣れてくるため、副作用の症状は徐々に落ち着いてきますが、副作用の症状の出かたには個人差があり、強い症状が続くときは医師に相談しましょう。
プラノバールを処方してもらうには
プラノバールのようなピルの服用が必要なときは、必ず診察を受けましょう。
プラノバールは、生理不順、月経困難症、子宮内膜症などの婦人科系疾患の治療薬として処方される薬です。
婦人科系疾患の治療の他に、月経移動、避妊、不妊治療のときにも処方されることがあります。
プラノバールは、経口避妊薬(ピル)として飲まれることがありますが、経口避妊薬(ピル)には、薬に含まれているエストロゲンなどの成分の含有量の違いによって高用量、中用量、低用量、超低用量、ミニピルにわけられています。
体への負担が大きくなると、副作用である吐き気、頭痛、むくみ、体重増加、眠気などの症状も強く出ることも多いため、2022年の時点では、その方の症状にもよりますが、副作用の症状が強くでる高用量ピルを処方する病院は少なくなってきました。
2022年時点では、婦人科系疾患の治療をするときは、体への負担が軽い低用量ピルを処方する病院が多くなってきていますが、エストロゲンなどの成分含有量が少ないため、薬の飲み忘れは治療効果に影響が出てしまいかねません。
体への負担を考えて低用量ピルを処方する病院が多いようですが、月経移動や緊急避妊では、中用量ピルのプラノバールが処方されています。
プラノバールに関するよくある質問
プラノバールを飲むと体重が増加したり、眠くなったりするのでしょうか。
プラノバールについて気になることについて説明します。
40代でもプラノバールは飲んだ方が良いですか?
40代でプラノバールを飲んだ方が良いかは、医師と相談して判断してください。
40代を過ぎると血栓症を引き起こしやすいようです。
手足のしびれ、ふくらはぎの痛み、胸の痛みなどの症状がみられたときは、すぐ医師に相談してください。
プラノバールの避妊効果はいつ頃現れますか?
プラノバールの避妊効果は1週間後から出始める場合があります。
初めてプラノバールを服用する方は、1週間では避妊効果があらわれにくいようです。
医師と相談して、避妊効果が高まるまで服用し続ける必要があります。
プラノバールを飲むと眠気を催しやすいですか?
プラノバールを飲むと眠気を引き起こすことがあります。
プラノバールは、子宮内が排卵しているときの環境に似た状態にする薬です。
排卵をしているときは、体温が高まり、体がだるくなったり、眠くなったりするため、プラノバールを飲むと眠気を催します。
プラノバールを飲むと太りますか?
プラノバールを飲むと副作用で太ることもあります。
プラノバールの添付書類には、副作用でむくみと体重増加が5%未満の割合で発生すると説明されています。
プラノバールの成分(エストロゲン、プロゲステロン)には保水作用と食欲増進作用があるため太ることがあります。
飲み合わせで注意するものはありますか?
プラノバールを飲むとき、飲み合わせで注意するものはあります。身近な薬としては、下記の3種類です。
- アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)
- セイヨウオトギリソウ(セントジョーンズワート)
- バストアップサプリ(チェストベリー・プエラリアなど)
飲み合わせに注意が必要な薬は他にもあるため、処方元の医師に相談して確認してください。
間違えて夫が飲んでしまったのですが大丈夫でしょうか?
間違えて夫がプラノバールを飲んでしまっても、飲んだ量が1錠なら問題ないとされています。
何回も飲み続けてしまうと、胸が膨らんできたり、身体つきが丸くなってくるなどの変化が出てくるため気をつけてください。
プラノバールのまとめ
ここまでプラノバールについてお伝えしてきました。
プラノバールについてまとめると以下の通りです。
- 生理不順などの婦人科系疾患治療のほか、月経移動や避妊効果が期待できる
- 飲み方は、服用目的により飲み方が違うため医師の指示に従う
- 処方や購入方法は、オンラインでもできる
- 副作用には、吐き気、むくみ、体重増加、頭痛などがあり、飲み始めに強くあらわれ、2~3日続く
これらの情報が少しでもみなさまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。